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犬神家の一族


1970年代前半頃から始まったとされる、
横溝正史ブームを覚えていらっしゃるでしょうか?


横溝正史氏といえば、昭和初期から活躍され、
人形佐七捕物帳」などのシリーズも有名ですので、
このブーム以前からのファンの方も多いと思います。


昭和48年(1973年)には「本陣殺人事件」により、
第1回日本探偵作家クラブ賞(その後の日本推理作家協会賞)の
長編賞も受賞された、横溝氏の本格派推理小説は、
犬神家の一族が映画化される以前から、
文庫本が一千万部も売れていたり、
少年マガジンに「八つ墓村」が連載されたりと話題になっていました。


しかし、私が横溝文学を読み始めたのは、
やはりこの映画が起爆剤となった、
昭和51年(1976年)以降の更なる大ブームがきっかけです。


「金田一さん、事件ですよ!」

というコピーと共に、
映画と書籍をリンクさせた広告手法は、
いわゆる角川商法と呼ばれ、
日本におけるメディアミックスのはしりでした。

犬神家の一族 犬神家の一族1976



愛すべきキャラクター金田一耕助が謎を解く数々の作品は、
この後、映画にTVドラマにと続々と登場してきましたが、
全てはこの作品の成功があったからこその現象でした。


角川映画の第一作として、
昭和51年(1976年)10月に公開された『犬神家の一族』は、
市川昆監督のメガホンの下、主演の石坂浩二さんが、
初めて原作に忠実に演出された金田一耕助を好演し、
当時としては空前の大ヒット(17億円)を記録しました。

この映画が今でも「日本ミステリー映画の金字塔」と呼ばれる所以は、
その映像美や大胆なカット割り等、市川ワールドが要因ですが、
原作のロジックが高いことが最大の魅力だと思います。



私は原作を読んでから映画館に向かいましたが、
それでも十二分に楽しめました。
谷川賢作氏の音楽も素晴らく、今でも耳に残っています。

そして何より記憶にあるのは、
犬神松子と思われる女性のイラストです。
あの結上げた何とも言いがたい髪形…。


今みてもひぃえ~っ!となる私です。


それにしても金田一さんは大変ですね。

「犬神家の一族」にはじまり、
「八つ墓村」だの「獄門島」だの「悪魔の手鞠唄
そして「病院坂の首縊りの家」等など…。

聞くだけで『ひぃえ~っ!』となるタイトルばかりです。


横溝文学

我が家の『ひぃえ~っ!』の書棚




平成18年(2006年)の12月には、
30年前と同じ市川、石坂両氏のコンビによって、
のこ「犬神家の一族」がリメイクされました。

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91歳になられた市川昆監督のパワーにも驚きましたが、
石坂浩二氏、加藤武氏、大滝秀治氏が当時と同じ役で出演され、
そのあたりも楽しめた作品でした。

ただ、前作とほとんど同じ脚本であったため、
(約9割は同じであるとのこと)
どうしても前作を知る者としては比較してしまいますね。

どちらの作品が良かったかは秘密ですが、
私は昭和の人間なので…。



最後に、横溝正史ファンとしては、
この両作に対してひとつだけ残念に思うことがあります。


ここからちょっとネタバレになりますのでご注意下さい。


        


それは、湖面に両足を出す形で人が発見される有名なシーン。
当時、よくスケキヨダイブとか言ってプールで真似たものです。
その逆さまになった死体の意味を映画では語ってくれませんでした。

何故、逆さまにして湖面に放置したのか、
佐清という名した横溝正史氏の思い入れも強いと思うのですが…。
その点が非常に残念ではありました。



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[ 2008/01/07 04:59 ] 昭和の名画座 | TB(1) | CM(20)
犬神家の一族と言えば角川映画の記念すべき第1作目として脳裏をかすめてしまうのですよね。「人間の証明」や「野生の証明」と続き「復活の日」「蘇る金狼」等々、制作費には糸目を付けず大物俳優をバンバン出演させていた太っ腹な角川氏のイメージが定着しておりましたです。
さて、横溝正史ブームですが、片岡千恵蔵、高倉健、中尾彬に渥美清、鹿賀丈史と片岡鶴太郎…数え上げれば切りがないですよね。でも、やはり金田一耕助と言えば映画では石坂浩二、テレビでは古谷一行ではないでしょうか?(少なくとも私の年代では(笑)
とくに石坂金田一が好きでした…はい。
[ 2008/01/07 21:39 ] 爺龍 [ 編集 ]
爺龍さま
お晩です。

いやいや全くの同感です。
私の場合は更に踏み込んで、
金田一耕助石坂浩二さん以外にはないとさえ思っています。
犯人の心情を思いやって、
悲しく切なげに犯人を追い詰めていく推理場面は、
石坂さんならではの演技だと思われます。

悪魔の手毬唄」のラストシーンでの、
磯川警部とのやり取りは今でもずっしりと心に残っています。

やはりそんな年代なのでしょうか?(笑)
[ 2008/01/07 23:56 ] ゆうや [ 編集 ]
こんにちは。
「犬神家の一族」・・これが角川映画の第一号作品だったのですね。
この映画・・やはり宣伝が強烈でした。
湖面から逆さに突き出た両足・・・スケキヨのつるりとした白い面。
まだ多感な時期であった私としては、心臓が止まりそうなくらい
「ひぃえ~~っ!!」となったものです。

そんな中、石坂浩二さん演ずる、金田一耕助が髪の毛を掻きむしるシーン。
ちょっとだけ、ほのぼの感が漂っていたように思います。
その後、TVでもシリーズ化され見た記憶はあるのですが、
やはり映画の石坂さんのイメージが強すぎて、古谷一行さんでは
しっくり来なかった気がしました。
「悪魔が来たりて笛を吹く」というのもありましたね。
しかし、内容がごっちゃになっています(笑)
[ 2008/01/08 15:27 ] 水無月 [ 編集 ]
金田一さん自身は
どの方が演じても、
金田一特有の味があって好きです笑
金田一さんと
コロンボ刑事が
なぜか似通う印象のわたしです。
[ 2008/01/08 23:16 ] たあひめ [ 編集 ]
最初のイメージが強いと引きずっちゃて。。。

前作とリメイク版?
昭和生まれはやっぱり!
[ 2008/01/09 00:08 ] wakazukuri [ 編集 ]
私も、若かりし頃
怖いの苦手系でしたが
横溝シリーズはよく読んでましたよ。
今、ここの表紙見ただけでまたもや
ひびってます。。
今夜寝れるかなぁ~i-196
[ 2008/01/09 00:22 ] あみもと [ 編集 ]
水無月さま
お晩です。

何を隠そう、私、今でも多感なため、
ひぃえ~っ!!は変っておりません。(汗)

私も水無月さんと同じで、
石坂浩二さん以外はしっくり来ないのです。
石坂金田一は見たい、でも怖い。
全く男の子なのに困ったものです。(笑)

出来ることなら、悪魔に笛を吹いてもらいたくは無いのですが、
ヤツは笛を吹きに来てしまいます。

しまった!
もうこんな時間になってしまった…。
もうトイレは行けまい…。(笑)

[ 2008/01/09 01:50 ] ゆうや [ 編集 ]
たあひめさま
お晩です。

金田一耕助コロンボ刑事
よれよれの服装や、腕力がなさそうな特徴がそっくりですね。(笑)
帽子を持っていた分、金田一のほうがおしゃれだったかも?(笑)

そして最大の共通点は、頭脳明晰なところです。
事件が多すぎて、両氏とも身だしなみどころではなかったのでしょうね。(笑)
[ 2008/01/09 02:01 ] ゆうや [ 編集 ]
wakazukuriさま
お晩です。

昭和生まれは、
間違いなく前作に軍配をあげますよね。(笑)

島田陽子さんも完璧でしたし、
横溝さん本人が那須ホテルのオヤジで出演されてましたよね。
そんな遊び心もありました。


やはり昭和生まれは…。
[ 2008/01/09 02:09 ] ゆうや [ 編集 ]
あみもとさま
お晩です。

この表紙のイラストは反則攻撃ですよね。(笑)

私の人生における総睡眠時間100と仮定するならば、
これらの小説のおかげで、
90くらいにはなっているはずです。

ああ。私も今夜寝れるのでしょうか?
i-196i-196i-196 おっと、失礼。(笑)
[ 2008/01/09 02:21 ] ゆうや [ 編集 ]
横溝シリーズの映画化がブームになった頃、よく同級生の男の子に本を借りて読んだ憶えがありますね~。あの頃、佐清の白い顔がとにかく怖くて、テレビに映画のCMが流れるとびびりまくっていたものでした。「八つ墓村」で、仲代さんが、おでこにいっぱいローソクをさして村を走りぬけるシーンは、私のなかで「遊星からの物体Ⅹ」と並んで、怖さNo1のシーンです。
[ 2008/01/09 15:36 ] みどり [ 編集 ]
思わず・・・私も 「ひぃえ~っ!」 でした。
映画もドラマも見た私ですが、その頃は、ただ・・怖くて。
(だけど、今見てもやっぱり怖い・・。)
ゆうやさんの『ひぃえ~っ!』の書棚を拝見して
その昔、どこかでその本のカバーを見た覚えがあるなと思いました。
「八つ墓村」「獄門島」「悪魔の手鞠唄」も覚えています。
怖い中に、切なさがあるものばかりでしたよね。
[ 2008/01/09 22:46 ] sara [ 編集 ]
なぜかブームにのって、
横溝正史シリーズは観ましたね。
なぜでしょうか?
「八墓村」は実際にあった事件を
もとに作られたと思いました・・・

「まさし」か「せいし」かどちらかの
読み方が本名で、どちらかが芸名で、
読ませ方が違いましたね。

しかし、
ピンポイントで心に響くネタばかりで
感心しています。

今晩眠れるかな・・・(笑)
[ 2008/01/09 23:29 ] ヤス [ 編集 ]
みどりさま
お晩です。

ひ、ひぃえ~っ!
みどりさん、こんな夜中に落ち武者の怨霊に突き動かされた、
「田治見家」要蔵の32人殺しの場面を思い出させないでくださ~い。(涙)
もう寝れません。(笑)

しかし、同級生の男の子に本を借りて読むなんて、
ちょっぴりほのぼのとした青春ですね。
…羨ましくなる思い出です。(笑)
[ 2008/01/10 02:32 ] ゆうや [ 編集 ]
saraさま
お晩です。

全く恐ろしい記事ですみません。(汗)

でも、saraさんが言われるように、
恐怖」とともに「切なさ」を感じる物語が多かったですね。

犯人が犯行に至るまでの心情に、
物悲しい運命が絡まって…。
欲と言うよりも己の生きるの拠り所の為に犯行が行なわれる、
そんな切なさがありました。
[ 2008/01/10 02:40 ] ゆうや [ 編集 ]
ヤスさま
お晩です。

横溝正史さんが名前の読み方で使い分けていたとは、
初めて知りました。
なるほど…らしいですね。(笑)

仰せの通り「八つ墓村」は1938年に起こった「津山事件」がモチーフです。
横溝氏もこの事件にショックを受けたのでしょう。

ああ。こんなことを書いてると眠れませんね。(汗)
[ 2008/01/10 02:49 ] ゆうや [ 編集 ]
ゆうや様、おはようございます。
何をもって恐怖と感じるか?
思うに日本人と欧米人のそれとは全く異質なものですよねぇ。
円山応挙の「幽霊」の絵に象徴されるように、
日本人の恐怖は情念、怨念といった「心」に起因するものであると思われます。
かたやスプラッター系等に象徴される欧米では不条理に対する恐怖という概念
があてはまるのでしょうか…。
なんて。
「恐怖のメカニズムとその考察」的に面倒臭い話をしております私も幼少期は
大変な怖がりで「なぁ。にいちゃん。トイレに一緒に行ってくれよぉ。」
と3つ上の兄にすがったものでした。(笑)
もっとも今では生身の人間の怖さを知ってしまい、もはや老境に達しようとしておりますです。(笑)
[ 2008/01/14 09:03 ] moukun [ 編集 ]
昔読んだり、見たり(映画、テレビ)してましたよ

横溝ミステリーの持つ時代背景の特殊さ

戦後の人々が心に傷を持ちながらも健気に生きる姿

その傷の奥に見え隠れする憎悪と悲しみ

そして、どうしても断ち切れない血の濃さ

その血の濃さと時代がゆえに起こる殺人

まさしく
「これぞジャパニーズミステリー」
思わず色を付けてしまいました

近年こんな〝オドオドロシイ〟ミステリーは出ませんね

まぁ~、作家の生きてきた時代が違うので仕方無いですかね。
[ 2008/01/14 16:54 ] 酋長 [ 編集 ]
moukunさま
お晩です。

生身の人間の怖さを知り尽くした師匠でも、
今だ情念に由来する得体の知れない恐怖は苦手と拝察しました。(笑)

修行の道半ばの私は、
情念、怨念、不条理、そして生身の人間に至るまで、
全てが怖い臆病者です。(涙)

こんな全方向に恐怖を持ち合わせたまま老境に達し、
更にが怖いだなんて…。

ああ。まだまだガキンチョでございまする。(笑)
[ 2008/01/14 21:25 ] ゆうや [ 編集 ]
酋長さま
お晩です。

オドロオドロしい。
とは、まさしく横溝文学を象徴する表現ですね。

酋長さんの「ジャパニーズミステリー」の定義、
思わず膝を打ちました。(笑)

横溝正史ミステリ大賞の受賞作が、
何とかそんな世界観を継承してくれると良いのですが…。

でもそんなのばっかだと眠れません。(汗)
[ 2008/01/14 21:32 ] ゆうや [ 編集 ]
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Author:こやけゆうや
1957年生。射手座。
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