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黒電話

黒く重たい受話器を耳にあて、
人差し指でダイヤルを回すと…、

『ジー・・・・・・・コ』

と、闇間に残る音とともに
逆回りでダイヤルが基点に戻ります。

夜の静寂の中で聞くその音は、
現実の時間よりも長く感じられ、
電話をかけるという自分の行為を
試されている時間のようでした。

そんな胸の張り裂けるような時間を、
何回か繰り返した先に待っているのは、

『トゥル・・・。  トゥル・・・。  トゥル・・・』

という呼出音。

《…どうか本人が受話器を取りますように…》

そんな祈りに似た最後のお願いも虚しく、
受話器から聞こえたのは父親とおぼしき低い声。

「もしもし…」

「あ、夜分すいません。こやけと申しますが、 
  … ●●さんいらっしゃいますでしょうか?」

「? どちらへおかけですか。こちらは○○ですが。」

「あ。 す、すいません。間違えました!」

ダイヤル式の黒電話



ダイヤル式の黒電話が主流の頃、
女の子の家に電話をかけ、話をするという行為には、
かなりの必然性と、大きな勇気
そして何よりも開き直った決意が必要でした。

個人が携帯電話を持つ今とは違い、
電話は各家庭に1台きり。

もちろん親子電話でもなければ、
コードレスでもありません。
無事に女の子と話せたとしても、
家族に悟られないように会話をすることは、
至難の業でした。



私が小学校低学年の頃は、
まだ電話が家にない家庭も多く、
呼び出し電話なるシステムが存在していました。
住所録の電話欄に(呼)の文字とともに表記してあった、
そんな記憶があります。

かく言う私の家も電話が無く、
ご近所の家の方が呼びに来てくれた事を覚えています。
当時の地域コニュニティは成熟していたようですね。

各家庭に黒電話が普及した後も
りっぱな台の上にレースの敷物をしき、
何故か玄関脇に黒電話が鎮座していた光景は
きっと呼び出し電話のなごりだったでしょう。


私は父の仕事の関係で、
小学校、中学校、高校と三回の転校を経験しています。
そんな折、ある田舎町で有線(電話)に出合いました。

その町では、
電電公社の黒電話の他に町の有線(電話)があり、
2種類の電話が家庭にあることも珍しくなかったのです。
有線放送によって町の行事などが告知される様子は、
都市より進んでいるように思えました。

今でも有線(電話)って残っているのでしょうか?
今度あの町へ出かけてみようと思います。


転校により、
遠く離れた土地に友人や彼女ができた
私のホームグランドは公衆電話でした。

まだテレホンカードもなかった時代です。
ありったけの硬貨をポケットに
夜の電話ボックスへ通いました。

限られた時間の中で
のような絵文字を生の言葉伝え
そして感じる会話を交わしていたつもりです。


ダイヤル式の黒電話~公衆電話のあった時代―。
携帯電話、メールと言った便利さには及ばない時代でしたが、
ふれあいを生に感じられた素敵な時代でした。

便利さの進歩は、人間的な成長と必ずしも比例していないようです。


公衆電話の思い出とともに
私の中にはかぐや姫赤ちょうちんのワンフレーズが甦ります。


あなたと別れた雨の夜
 公衆電話の箱の中
 ひざをかかえて泣きました

   (作詞 喜多条 忠さん)


昭和時代の電話ボックスの思い出って
けっこう切ないんですよね。


1975-20001975-2000
かぐや姫

曲名リスト
1. 僕の胸でおやすみ
2. 黄色い船
3. 赤ちょうちん
4. 神田川~この季節が変われば
5. 人生は流行ステップ
6. なごり雪
7. 加茂の流れに
8. おはようおやすみ日曜日
9. 雪が降る日に
10. 遙かなる想い
11. 置手紙
12. 妹
13. あの人の手紙
14. 22才の別れ
15. こもれ陽
16. けれど生きてる
17. 湘南 夏
18. ひとりきり
19. マキシーのために
20. 神田川
21. おもかげ色の空~神田川

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[ 2007/09/16 01:26 ] 昭和の風景 | TB(1) | CM(17)
こんにちは
「ジー・・・コ」「ジー・・・コ」・・黒電話のダイヤルを回す音・・思い出しました。
受話器が重くて、しっかりと持っていた記憶があります。
そうそう、なぜか昔は玄関脇に電話を置いていたような気がします。いつ頃からでしょう・・電話機がリビングに置かれるようになったのは・・・。
有線電話、初めて知りました。o(*^^*)o
そして、今は公衆電話が少なくなりましたね。

ご紹介してあるかぐや姫の曲、全部知っています♪歌詞を読んでいると、その当時の様子がわかりますよね。
かぐや姫・・・実はですね、我が家では夫がグループ組んで、かぐや姫のコピーのようなこともやっているのですよ。
[ 2007/09/16 13:18 ] sara [ 編集 ]
まったく同感です。
ダイヤル式電話って、情緒がありましたねぇ。

「恋におちて」の
♪ダイヤル回して手を止めた~
という歌詞、今の子たちにはわからないのでしょうね。

メールやケータイの普及は、「待つ」という、最も濃密な時間を、私達から奪ってしまったような気がします。




[ 2007/09/16 17:51 ] みどり [ 編集 ]
黒電話、我が家にもありました。
その内に黒からグレーへと色も変わりそしてプッシュホーンへと…しかし、我が家はいつまでも黒電話のままで頑張っていたのです!電話カバーでごまかしながら(笑)
ダイヤル関連の歌と言えば♪指の震えを抑えつつ僕はダイヤル回したよ…フィンガー5の「恋のダイヤル6700」ってのもありましたね。
[ 2007/09/16 19:43 ] 爺龍 [ 編集 ]
そのあと、農集電話だったのです。
隣近所数軒で1回線。
そのグループのどこかが電話を使っていると使えません。
それでも、便利がよくなったと喜んだものです。

実は、この頃ラジオ番組に電話リクエストをしていて、なかなか繋がらず、
電話の前で待機^^;
夜明けのスキャットなどをリクエストしたあの頃が懐かしいわ。。。

男の子の家に電話をかけるなんて、
ドキドキものですよね。
でも、今の子供達って、そのドキドキ感を味わえないのは可哀そう!?
[ 2007/09/16 20:52 ] wakazukuri [ 編集 ]
saraさま
お晩です。

黒電話にはコンセントが無かったこと、
覚えていらっしゃいますか?

そう、黒電話にはコンセントなんて無かったのです。

そう考えると、
電話の受信機を電気屋さんで買うようになってから、
電話の置き場所がリビングへ移ったように思えます。
コンセントが必要ですものね。
軟弱な奴です。(笑)

そうですか!
ご主人は今でもかぐや姫を歌っていらっしゃる。
お聞きしたいです!ほんとに。(笑)


私には秋になると必ず口を突いて出る歌があります。

あなたが首をかしげて見ていた
 あの銀杏はもうすっかり黄色
 落葉はあなたの足跡消して
 私に何も残さない


ご存知、山田つぐとさん作詞作曲の「眼をとじて」です。

南こうせつさん、伊勢正三さんに比べると、
若干、ネームバリューが低く思われがちですが、
私はかぐや姫の本質的なベースは山田パンダさんだと思っています。
もちろん、こうせつ、ショーヤンのバックコーラスがあってこその、
パンダさんの歌声なのですが…。

そろそろ「眼をとじて」を歌う季節。
ご主人のバンドでも歌ってくれたらいいな。
なんせ旬の曲ですから…(笑)
[ 2007/09/16 21:50 ] ゆうや [ 編集 ]
みどりさま
お晩です。

ありがとうございます!

私の言いたかったこと、
上手く言っていただきました!

メールやケータイの普及は、「待つ」という、
 最も濃密な時間
を、私達から奪ってしまった


これなんです。
私はこれが言いたかったのです。

でも拙いボキャブラリーが邪魔して
端的に書けませんでした。
でも、これでもう安心です。(笑)

ダイヤル回して手を止めた~

そうなんですよね。
昭和生まれとしては、
一瞬手を止めて欲しいんです。

「ジー・・・コ」

の間に心の葛藤を見せて欲しいんです。

これって無謀なお願いですかね。(笑)
全く困ったものです。私ってヤツは。
[ 2007/09/16 22:15 ] ゆうや [ 編集 ]
爺龍さま
お晩です。

電話カバーってありましたね。
あ、今でもあるのかな?

昔のテレビやステレオなどもそうでしたが、
高価な大切なものとして、必ずカバーが掛けてあった気がします。

「物を大切にする」

これって今でも大事なことですよね。


フィンガー5。

リンリンリリンリンリンリン…

って軽快に歌ってましたね~

どれだけ軽快に歌っていようと、

指の震えを抑えつつ僕はダイヤル回したよ

この気持ちさえあれば大丈夫(笑)


「恋のダイヤル6700」歌ってます。
http://www.youtube.com/watch?v=fawP-NJBDg8
[ 2007/09/16 22:59 ] ゆうや [ 編集 ]
wakazukuriさま
お晩です。

呼び出し電話から…農集電話!?
初めて聞きました。
そんなシステムがあったんですね。
人間とは様々な方式を考えつくものです。(拍手)

しかし「夜明けのスキャット」をリクエストするあたり、
wakazukuriさん、大人な女でしたね。(笑)

ⅠT系は情緒に欠けることは否めません。
そりゃ、好きな人に電話するのですから、
ドキドキは現代の子も変わらないとは思いますが、
携帯では情緒がちょっとね…。

思いませんでしたか?
黒電話で掛けてる時。
この電話線の向こうには…

なんてロマンチックな感情があったことを…
あれは電話線が良かったのでしょうね。きっと。
[ 2007/09/16 23:17 ] ゆうや [ 編集 ]
 壁掛け型の箱電話のようなものをかすかに覚えているのですがあれは幻でしょうか。
 私がたまに見る悪夢のひとつにダイアルの数字が変化してなかなか見つからないと言うのがあります。数字が元の場所にないというアレです。結構疲れます。
 「待つ」という、最も濃密な時間を、私達から奪ってしまった」・・・なるほど仰るとおりですね。でも奥手の私は黒電話にまつわるドキドキの経験が思い出せませんでした。

[ 2007/09/17 07:58 ] Ivoryboat [ 編集 ]
またお邪魔してしまいました。m(_ _)m
パパ、「眼をとじて」歌っています♪そして、行きの車の中では「かぐや姫」ライヴが毎朝流れているのです。
実はですね、うちのパパ・・パンダさんが通っていた高校の後輩になるのです。(パンダさんとはひと回り以上、歳が離れていますが。)(^^;
[ 2007/09/17 14:36 ] sara [ 編集 ]
Ivoryboatさま
こんにちは。

壁掛け型の箱電話かどうかは解りませんが、
壁掛け式電話は確かに存在してたようです。
決して幻では無いので、ご心配には及びません。(笑)

それにしてもダイアルの数字が変化してしまう夢、
いったい何でしょうね。
でもダイアル式でまだ良かったのでは?
プッシュ式でそのような状態に陥ったら、
まるで“モグラ叩き”のようで、忙し過ぎます。(笑)

現在は回転式ダイヤルを知らない方が大半とか。
因みに我が娘たちもその存在を知りませんでした。
娘たちはIvoryboatさんの悪夢は
絶対に見ることが出来ません。
同様の悪夢を見るとしても“モグラ叩き”となります。

これって良いことなのでしょうか?(笑)
[ 2007/09/17 15:43 ] ゆうや [ 編集 ]
saraさま
こんにちは。

そうですか。
パパ歌ってくれてますか。(笑)

ご主人さまパンダさんの後輩でしたら、
毎朝かぐや姫を聞く行為は自然(?)ですね。(笑)

私もかぐや姫はほとんど歌える世代ですが、
残念ながら毎日は…(笑)

昨年行われた「つま恋2006」を映像で見たのですが、
あのハーモニーは健在でしたね。
やはりパンダさんが一番イキイキしてました。(笑)

皆さん素敵に歳を重ねられており、
自分も頑張らねば、と思わせられました。
[ 2007/09/17 15:58 ] ゆうや [ 編集 ]
みどりさんのリンクからお邪魔しました。ROMしておりましたが、有線電話の話題に、思わず書き込みを。
わたしは、出身は東京のはずれなのですが、伊豆に嫁ぎ、有線電話に出会いました。最初は、電話が話すのかと、かなり・・・驚きでした!しかしながら、来春をもって長い歴史に幕を閉じるそうです。任務は終えたと・・・。
通信機器の移り変わりには、格段の思いがありますね。
[ 2007/09/17 17:17 ] つぼみ [ 編集 ]
こやけゆうや様、こんばんは。
私が小学生の頃、我が家は有線電話
でした。
ダイヤル回す感触は今でも覚えて
おりますが、我が家も娘達には
理解できぬようでした。(笑)
先日、保険のTVCMで団次郎さんが
「お電話ください。」と言いつつ、
右手人差し指を回してました。
「オイオイ」と突っ込みたくなりましたが。(笑)

じ~こ、じ~~~こ、じ~~~~こ、…
とぅるるるるる。とぅるるるるる。
ち~ん。「もしもし。○○ですが。」
「あ。夜分遅くに失礼します。私moukunと申しますが
○○さんはご在宅でしょうか?」
思えばこの部分が欠落しているから現代
若者の恋愛感が希薄になっているのでしょうね。
男としての覚悟が必要なのですよねぇ。
羊の皮を被った狼を演じるという。(笑)
そのうえ、どういう訳か現代では個人が携帯を
持つのが常識のようで、弱者である
お年寄りや子供が利用できるはずの
公衆電話が消えていく。
間違ってますよ。この国は。
[ 2007/09/17 18:30 ] moukun [ 編集 ]
タイトルの話をしていませんでした。
実は今でも…。
生家にはプッシュ式電話から分岐して
緑色のダイヤル式が生き延びております。(笑)
[ 2007/09/17 18:33 ] moukun [ 編集 ]
つぼみさま
お晩です。

そ~なんですよね。
有線電話はしゃべるんです!
それも勝手に。(笑)

私も急に話し出す電話にびっくりしてました。(笑)
有線電話のおしゃべりに慣れた頃、
土地にも馴染めた記憶があります。
つぼみさんもきっとそんな感じだったのでは?

そうですか、来春で無くなってしまうのですか、
最後のおしゃべりは何て言うのでしょうか。
なんだか寂しくなりますね。

コメント本当にありがとうございました。
今後ともよろしくお願いします。
[ 2007/09/17 20:08 ] ゆうや [ 編集 ]
moukunさま
お晩です。

moukunさんの生家にはまだダイヤル式があるのですね。
是非大切になさって下さいね。
その内に値が上がるかも。(笑)

恋愛に関する“男としての覚悟”のお話、同感です。
狼に変身する時期は別として(笑)
序盤戦の覚悟を決めるシュチュエーションとして、
ダイヤル式の電話は必需品でしたね。

公衆電話の件にしてもしかり。
効率や利潤を追い求めて行くことは、
それ以外の大切な事柄に目を向けることを良しとしません。

もうすぐ郵政民営化となりますが、
地方が切り捨てられる事は明白で、
心が寂しくなります。

間違ってますね。この国は。
[ 2007/09/17 20:48 ] ゆうや [ 編集 ]
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[2007/09/29 09:30] 仕事に行こう
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プロフィール

こやけゆうや

Author:こやけゆうや
1957年生。射手座。
拙い昭和の伝道師です。
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